東京朝日新聞 1918 (大正7).4.6 陸戦隊がウラジオに上陸、日本人を保護
陸戦隊、浦潮上陸 四月四日白昼、浦潮に於ける邦人商店は強盗の襲う所となり、邦人三名殺傷せられたり。 同地に於ける無警察の状態に鑑み、在泊帝国軍艦は五日未明、陸戦隊を上陸せしめ、我が居留民の保護に任ぜしめたり。 (海軍省公報) 上陸事情 (外務当局談) 日、英、米三国は浦潮の形勢不穏のためかねて軍艦派遣中なりしが、最近同地は全く無警察状態に陥り、邦人の殺傷を受くるもの数名に及び、一時開始されたる通信事務も再び停止の有様となり、いついかなる事変を生ずるや測りがたきを以って、ついに三国領事団及び艦隊の間に協議して、危険去れば再び引き揚ぐることとなるべく、右は本省より命令したるものにはあらず云々。 浦潮険悪 浦潮に於ける邦人被害の状況に就いては、同地派遣の某大官よりもその筋に報告ありたり。 右によれば四日午前、邦人商店に凶賊来襲し二名負傷し、一名即死したりとあり。 なお浦潮の状況は刻々険悪に赴きつつある模様なりと。
|