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ロシア通貨の変遷 (現在まで) |
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1917年のロシア革命に前後するロシアの激動の時代を、当時流通していた通貨の変遷を透して、実証的に概観することを意図している。
ロシア革命の貨幣史 1897年に実施されたロシアの金本位通貨制度の発足から、第一次大戦およびロシア革命を経て国内戦争が終結し、 崩壊した貨幣流通制度が ソヴェト政府による新経済政策 (ネップ) の下で再建されるまでの、 ロシア激動の時代の通貨事情を概説する。
はじめに
新経済政策 (ネップ) での貨幣改革以降、およびソヴェト貨幣終焉から現在に至るまでの概略史については、 ロシア通貨の変遷 を参照されたい。 ロシアの市場経済化 (資本主義化) を象徴する 民営化小切手 や、 ロシアにおける金融危機の経緯 (2008〜2009年) についても言及している。
《トピック》 アルマヴィル貨幣の歴史的考察 「ロシア革命の貨幣史」 を彩るトピックのひとつとして、 北カフカスのアルマヴィルで、国内戦争ただ中の 1918年に製造・発行された3種類の額面の銅貨を紹介する。
《トピック》 非貨幣交換のための貨幣代用物 この逆説的標題で取り上げる奇妙な貨幣代用物は、戦時共産主義から新経済政策 (ネップ) へ移行する、時代の転換期に発行された。 その試みは失敗だったようであるが、金銭の受払を伴わない労働交換の手段を具現化したものとして、 興味が尽きない。
《トピック》 団結は力なり ― 消費組合の代用貨幣 戦時共産主義から新経済政策 (ネップ) への転換期の1922年に、ロシア革命以前に製造された 「ニコロ・パヴダ勤労者消費組合」 の銘のある黄銅製の代用貨幣が発行された。 現在の地図帳にはないニコロ・パヴダとはどこか、どのようないきさつで製造され、発行されたのか、などについて解明したい。
― レーニンの時代の終焉まで ― 洞察力と大胆さを以て十月革命を成功に導き、外国の軍事干渉と反革命勢力との内戦に勝利し、ロシアの混沌たる崩壊をくい止めた、革命の指導者 V.I. レーニンが1924年1月21日に死去するが、この時期、すなわち 「レーニンの時代」 の郵便事情について解説する。
「ロシア革命の貨幣史」 のシベリア篇として、 ロシア革命後の動乱の時代のシベリア・極東地方における通貨事情や、チェコスロヴァキア軍団と反革命軍部隊による黄金強奪事件と日本軍部のかかわりについて概説する。
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